【備忘録】12球団公認リセール
どうもののぐちです.
今年はどの球団もだいたい1.5万人以下とチケットを入手しづらく、ちょっと目を離したすきに販売停止になる例が多くみられます。ただでさえ直前にならないと予定が決まらないこともよくあるのに、ボケっとしていると観戦すらままならない今年。
しかし、チケットの新規発売停止ということはすでに発券されたチケットについては規制がありません。したがって、リセールで合法的に入手できれば、直前になったけどやっぱ行こうができるセキュリティーホールが存在します。ちなみに、多少手数料は取られますが、ものによっては値崩れしていて球団公式から直接買うより安いなんてこともあります。
そこで、今回は12球団の公式・公認リセールがどこまで存在するかをまとめました。
超忙しい人向け
忙しい人向け(概要)
ソフトバンク・楽天に自社公式、日ハム・西武・ロッテ・オリックスに公認リセール(チケット流通センター)がある。
DeNAに公認リセール(チケトレ)があるものの、機能していない。事実上取り締まるための建前にしかなってない。ヤクルトはファームには公認リセール(ぴあ)がある。
パ・リーグ
東北楽天
球団公式のリセールあり。2020年からスタート。
チケット購入画面(Eチケ)から新規発売チケットとリセールチケットに分岐する。
今年は仙台はフツーに買えるが、全部の席種が直営リセールに流れてくるのでとりあえず知っておいて損はない。ほとんどなんたら宣言を食らってない(〇〇〇〇〇でも客入れてるわけだし)現実があるので抜け道としてはあまり実用的ではないw。腹括って決めれる知事がいるところは強いと思う。ところで隣県の軟弱知事が始球式出てきてたのはたまげた。
楽天系列の中で珍しく直感的なUI。Eチケが割と優秀なのでリセールチケットの中ではかなり直感的に座席選択できる。他の球団だとシートマップとにらめっこしなきゃいけなかったりするのは不便。
新規発売と同額に設定されてるっぽいので一見でも安心。どうせ買うほうからしたらちゃんとした金額でちゃんとしたサイトなら誰から買おうが一緒みたいなところはあるので、一つの画面から選べたらもっと楽なのにとかは思う。あくまでCtoCでトラブる可能性があるわけありってことなんやろかね。
福岡ソフトバンク
球団公式のリセールあり。2020年スタート、今年拡充。
こっちは一部の座席(というか一部の手段で買った席)しか流れてこないらしい。
カスタムセレクト(回数券)とシーズンシートの分しかリセールできない(らしい)。管理しやすくしつつパック売りの席も売れやすくする方針が見て取れる。
全然話は違うんだけど、ソフトバンクと福岡市が連携してソフトバンクは福岡ドームを貸す代わりに市がワクワクチンチン大量にもらってきてファンクラブ会員にワクワクチンチン打たせて、打ったら半額のチケットとかやってるのね。さすが孫正義(こないだ知った)。
www.softbankhawks.co.jpwww.softbankhawks.co.jp
他4球団
北海道日本ハム、埼玉西武、千葉ロッテ、オリックスは足並み揃えて同じ公認リセールがある。2019年開始。ホームページの案内から飛ぶとチケット流通センターに誘導される。
日ハム、西武、ロッテは一軍公式戦のみ、オリックスは一軍・二軍両方とも公認リセール。
シーズンシートの分も含めて全部流れてくるし、結構活発なので数時間張ってれば出品が出てきたりする。手ごろな値段設定のチケットはほんと2~3分ですぐなくなるので買うならとりあえず速攻で決済するのがおすすめ。
一応上値規制や本拠地試合のみとかの縛りがあるらしいが、滅茶苦茶ガッバガバ。シーズンシートやボックス席とかは売る気がない値段・かなり法外な値段がついてたりする。日ハムは札幌・東京以外の試合(=旭川・帯広・釧路・函館・静岡・那覇)はダメということになっているが、普通に取引されてたしこれもうわかんねぇな。
ぶっちゃけスポンサーになって金を出させた代わりに黙認した転売サイトという趣がある。正直、この4球団は(西武はともかく)土日ユニ配布日でも悪魔に魂売らないと入手できないというわけではあまりないので、わざわざほかの非公認のサービスで探す必要もないので一つにまとまるのは楽でいいと思う。あとは座席位置が自己申告だからわかりにくいところかね。
【公認】北海道日本ハムファイターズ公認チケットリセールbyチケット流通センター(チケ流)│チケット流通センター
【公式】埼玉西武ライオンズ公式チケットリセールbyチケ流│チケット流通センター
【公式】千葉ロッテマリーンズ公式チケットリセールbyチケット流通センター(チケ流)│チケット流通センター
【公式】オリックス・バファローズ公式チケットリセールbyチケット流通センター(チケ流)│チケット流通センター
セ・リーグ
問題はこっち。
パ・リーグは6球団全部が何がしかのリセールがあるわけだが、たぶん電子チケットが普及してるので分配しやすいというのは大きいのだろう。セ・リーグの場合そもそも電子チケット導入してるのが巨人しかおりゃん。ヤクルト、阪神はQRだけど現地で発券しなきゃいけないのでちょっと不便やね。DeNA?中日?広島?知らんなぁ……
横浜DeNA
公認リセールあり。2020年スタート。
ITベンチャーの恥晒し(大嘘)。
公認リセールはあるが、ほとんど機能していない。
今は中断期間で後半戦の発売が始まってないからだと思われるかもしれないが、前半戦でも「成約4件・出品0件」みたいな試合がザラにあった。ま、去年もそうだし今年も横浜はほとんど5000人までなのでそもそも出物がないのだという反論もありそうだが、しかしかといってよその非公認のサイトを見るとわんさか転がってるので完全に営業のミス。
サイトの知名度の低さやバイヤーが多いというのはありそうだが、最大の理由は手数料がよそが8%以内なのにここは10%+取るからなんだろうと思われる。
おそらくいまだに一般チケット含め全部紙で発券のあたりが響いてそう。去年のスターナイトメアでチケットレス化をやってみたらしいので来年以降さっさと導入しちくり(でも続報がないのはそういうことなんだろうなあ……)。スマホチケットアプリが廃止になって退化してるのもなんだかなぁ。
横浜の場合、球場買収しちゃったので不動産屋みたいなものなので、とにかく売上を稼がなくちゃいけない。そう考えると空席が一番やっちゃいけないので、リセールだろうと客を入れるのが正義。球場メシに力を入れている球団なので収容率がモロに効いてくる。
逆にこう考えると公認リセールがなかろうが転売チケットで客が入ってくれば場内の売上は確保できるし、リセール整備に力を入れて得られるリターンはせいぜい手数料程度だから、非公認は黙認して悪質なやつだけしょっぴけるようにしておく現状が正解なのかもしれない。
ところで、プロ野球は毎週6日あるとはいえ、ホーム開催は半分なので週3日ペース。休みの期間を考慮すると年間80試合程度という上限は決まってしまっている。東京ドームはコンサートどうこうでここから+200日稼働させているらしいが、ハマスタでコンサートは厳しいだろうから客単価上げる方向になるのはわかりやすい。
準本拠地ってお金の面だけいえば固定費は2倍かかって売上は減るって悪しき制度やね。そりゃ上手くいかないし、オリックスが神戸捨てる理由もなんとなくわかる。
株主として非常にやるせなくなるのでなんとかしてほしいですわ。楽天みたいにベイチケからリセール買えるようにしてくれませんかね。金融グループの楽天、投資会社のソフトバンクと比べるのが可哀そうかもしれないが、看板としてやってほしいです。南場会長よろしくお願いします。
東京ヤクルト
なぜか二軍にだけリセールがある。一軍に公認リセールはない。さすがヤクルト。謎は深い。
というとミスリードで、正確には二軍のチケットはチケットぴあに全部誘導していて、ぴあにリセール(cloak)がある由全部リセールが使えるというわけ。なのでセリーグの他4球団もぴあ経由で買ったチケットならリセールに流れてくるっぽい。
しかし、戸田に見に行く人がわざわざリセールで探してまで席確保するのか…?リセール探すような人が河川敷欠陥球場に行くのか…?むしろコアなファンだからこそリセールがマッチするのか…
他4球団
読売・ヤクルト・中日・阪神・広島東洋に公認リセールなんてものは存在しない。上述した通りぴあのチケットならリセールで入手できるっぽい。とはいえ特に中日なんかはプレイガイドで買うメリットが希薄なのでやはりないようなもの。
この中だと巨人が電子チケットを導入したので、楽天真似てそのうち自前でリセールもやりそう。巨人の編成フロントの姿勢はマジで嫌いだけど、最近の営業はようやっとって結構推せる。むしろ不動産屋・読売新聞が金融業・楽天、投資会社・ソフトバンクによう張り合ってるわ。
中日、広島は全部紙だし営業がアレだから…ウーン…。特に広島(・阪神)は3月に売り切りだから一生かかってもやらなさそう。むしろさっさと売っちゃうなら逆に需要ありそうですけどね。
・蛇足
巨人・ヤクルト・DeNA・西武は取締に積極的。巨人・横浜・西武は転売ヤーを突き出したことがある。たしか阪神と広島もやってたような気がする。特に西武は買った人の入場禁止までやった珍しい例。ヤクルトは突き出した例は表に出ていないっぽいが、転売通報フォームにチケット流通センター(パリーグの公認リセールやってるとこ)が名指しで書かれてるので警戒しているっぽい。じゃあ一軍のリセールもやってくれよ…。
参考文献
おまけ。流行り病と転売には気を付けましょう。